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日本製透かし折り紙「ひかりとり紙」の誕生はうっとりがみ読者の声がきっかけ。
2017年9月、待望の日本製透かし折り紙「ひかりとり紙」が7色展開で発売されました。メーカーは東京都台東区の株式会社クラサワさん。昭和12年創業の老舗折り紙メーカーさんです。
ひかりとり紙が誕生した背景には、うっとりがみ読者のみなさんの声が発端。
ブログ「うっとりがみ」は2014年にスタートしました。当時は「トランスパレントペーパーの折り方」というタイトル、「なかむらや」というペンネームでブログを運営。ウェブショップはまだありませんでした。折り方を片手間に公開していた、いわゆる個人の趣味ブログでした。トランスパレントペーパー遊びにハマった次男のために、新しく折り方を考え出していた私。ついでにブログにでも出してみるか、という感じのスタートだったんです。
ありがたいことに、少しずつ読者さんが増え始めました。新聞にも掲載されました。そして、たくさんのメッセージが届くようになりました。
もっと透かし折り紙をどっぷり楽しみたい。紙がこんな風だったらいいのに。あんなことができるようになればいいのに・・・などなど、メッセージの中にはご要望がたくさんありました。
みなさんの声がたくさん集まるにつれ、声には共通点があることが分かってきました。でも、みなさんの声には行き場がなかったのです。「どうにか解決したいな」と私は思うようになりました。こんなにたくさんの声、どうにかしなければ消えてしまう・・・どうにかできるのは私しかいない、と。
ちょうどその頃、折り図を作るために偶然買った折り紙がありました。その折り紙はとても質がよいものでした。大量安価な折り紙ばかり使っていたので、久しぶりにちゃんとした折り紙を手にして感動したんです。
触りといい、色といい、何ともお上品で私のツボにハマって。その折り紙はクラサワさん製のものでした。「この折り紙、素敵。ちょっと待って、この折り紙屋さんに頼んだら、透かし折り紙作ってもらえないかな!」単純な私の思いつきがクラサワさんとの出会いになりました。
そこで、みんなの声と自作の折り図を抱えてクラサワさんにダメもとでお願いに行きました。で、「作ってみましょう!」ということになったんです。とても嬉しかったのをよく覚えています。それが2016年のはじめ。ちょうど今から2年前のこと。
みんなの声と自作の折り図を抱えてクラサワさんへ。
こう書くと、サクっと話が進んだかのようですが・・・実際は、ご多忙な中お時間を作っていただき、ちょっとずつお話合いをさせていただいたのです。ひとりのおばちゃんが言うことを、クラサワさんは本当によく耳を傾けてくださいました。
クラサワさんとのやりとりのメール。懐かしい!
こうして、クラサワさんでひかりとり紙の商品企画が始まったのです。私からは読者のみんなの声を届けたこと、折り方を提供することで協力させていただきました(紙そのものの開発はしておりません、念のため)。
1年以上、日本製透かし折り紙が世に出ることを黙ったまま過ごしていた私。みんなが喜んでくれる日を楽しみにしておりました。そして、大方の目安がついた発売の3か月前、メルマガをスタートさせることでメルマガ者さんに先行情報公開を始めました。また、クラサワさんとお披露目イベントを開いたり、メルマガ読者さんにモニターしてもらったりしました。
2017年7月発売直前モニター会を秋葉原にて。
多くの方はその後もリアルなお付き合いが続いています♡
そして、2017年9月。
まずは、ひかりとり紙のスターターキットとも言える、折り図ブックレット付き15㎝角、7.5㎝角がリリースされました(商品の詳しい情報はこちら)。
その1か月後の2017年10月。
ひかりとり紙7.5㎝角単色がリリースされました(単色商品詳しくはこちら)。
こうして、ひかりとり紙は読者のみんなの声から生まれたのですよ!声が届かなかったら、存在しないものでした。声を届けてくれたたくさんの人に、心から感謝♡ そして、みんなの声に耳を傾けてくださったクラサワさんにも大感謝♡
ひかりとり紙の名前の由来は?
ひかりとり紙=「ひかり」と「おりがみ」。
Hikari to origami ですね。
また、サンキャッチャーは「ひかりをとる」と直訳もできるので、おりがみサンキャッチャーを作るための紙として、「ひかりとり紙」は覚えやすくて分かりやすい名前です♪
ひかりとり紙とトランスパレントペーパーの大きな違いは触り心地!
日本製透かし折り紙、というと、輸入品のトランスパレントペーパーの日本版と思われがちです。実際はかなり違ったものなのですよ。
なので、違いを説明しておきます。輸入品のペーパーの代替品と誤解してしまう人がいるといけないから。
透けるという特徴のある紙であることには変わりないのですが、その他は違ったところばかり。なので、私はそれぞれ別の紙として捉えています。
ひかりとり紙
一番大きな違いは、触り心地が全く違うこと。だから、折る時の力の入れ具合もかなり変わります。
トランスパレントペーパーに慣れた人は、そのギャップに衝撃を受けることが多いみたいです。慣れてしまうとなんてことないですけどね。あとは相性。自分に合った透かし折り紙を選んでくださいね。作る人や作品で紙を使い分けるのもアリですね。
ひかりとり紙は薄くて柔らかい紙です。ふわふわ、優しい触り心地です。輸入品のトランスパレントペーパーのようにシャリシャリした感じはありません。
ひかりとり紙は約0.02ミリ。トランスパレントペーパーは0.03~0.04ミリ(紙は繊維が均一でないので、測る場所によって若干誤差があることはご了承ください)。0.01ミリほど薄いのです。
トランスパレントペーパーの厚さを測定してみました♪
ひかりとり紙 3つのいいところ!
1.7.5㎝角にカット済。等分に切るイライラやストレスなし!角がばっちり合う。
紙を自力で等分に切るのは至難の業ですよね。面倒だし、切っても角が合わないし。角が合わなきゃ、折っても仕上がりがズレるわけで。ひかりとり紙は15㎝角折り紙の4分の1サイズカットの7.5㎝角を実現しました!
これなら、うっとりがみの正方形スタートの作品はノーカットで折れます。長方形スタートのものは、2分の1にカットするだけ。今までのように8分の1にカットすることを考えると格段にストレスが少なくなりました。
ひかりとり紙を作るとき、クラサワさんに真っ先にお願いしたことは「折り紙4等分のサイズにしてください」でした。だって、切るのは本当に面倒で辛いんですもの。数枚ならまだしも、何十枚もとなると、ぐったりですからね。
これだけ柔らかくて薄い紙を小さく裁断するのは、実はとっても難しい。機械に入れてボタンを押せば出来上がるわけではないんです。クラサワさんでは手作業で裁断しています。とても手間がかかっているのですよ。そして、何より素晴らしいのは、ばっちり角が合うこと。角が合わない折り紙ほどイライラするものはありませんからね。さすがです!
(万が一、角が合わないひかりとり紙がある時はお知らせください。)
2.抜群の透け感!色の重なりが水彩絵の具のような美しさを発揮!
ひかりとり紙は透け感が抜群です。強い光がなくても、少し手に取るだけでこんなに透けます↓
その透け感を色の重なりに活かすと、水彩絵の具のような美しさを発揮しますよ。7色と少なめの色展開ですが、重なり合った部分が思わぬ発色をするので、とても表情豊かな作品が出来上がります。絵の具のパレットみたい♡
水色+黄色=きみどり。水色+ぴんく色=うす紫♪♪
3.日本人に馴染んだ色づかい
日本人に馴染みのある色づかいのため、教育関係者さん、小さいお子さんのいるお母さんから大好評です♡ ほんわかめの優しい色づかいなのも人気の秘密。
ひかりとり紙はどこで買えるの?
下の商品内容を必ず確認してから買ってね↓↓
★ひかりとり紙15㎝角7色x6枚(42枚)、7.5㎝角7色x12枚(84枚)6種類の折り図+簡単アレンジ集ブックレット付セット商品 540円(税込) (詳しい商品内容はこちら)。
★ひかりとり紙7.5㎝角単色100枚入り 216円(税込み) (詳しい商品内容はこちら)。
【ひかりとり紙ゲット方法】
1 ネットショップで買う
※ 全国たくさんのお店でお取り扱いがあるようですが、現状が把握できておりません。店舗により在庫、品揃えが違うなど、ご足労いただいてもご期待に沿えない場合がございますため、販売店さん情報の公開は中止いたしました。
ぜひ、ひかりとり紙を楽しんでね!!
ひかりとり紙におススメののり5つ
1つだけご注意。ひかりとり紙は薄くて柔らかい紙なので、のりを選びます。テープのりなら、強粘着は避けてください。スティックのりなら、ダマになりやすいもの、水分が多すぎるものは避けてください。破れやすくなったり、よれやすくなります。
クラサワさんからおすすめののり2つ、メルマガ読者さん口コミのおススメのり3つを簡単にご紹介しますね。詳しい特徴などは別の記事で後日ご案内します。
クラサワさんからおススメののりをまず2つ。
1.スティックのり。トンボ鉛筆さん シワなしPIT(小さいSサイズが使いやすいです)
ダマになりにくく、水分が少ないので紙がしんなりしません。仕上がり良好。貼ってすぐなら、簡単にはがせます。手のべとつきが少なく済みます。ただし、フタはちゃんとしめてね。乾燥しやすいです。 (直径約17㎜ 10g 定価120円税抜/2017年12月現在)
2.テープのり コクヨさん ドットライナー貼ってはがせるタイプ(種類が多いので間違えないようにね!)
弱粘着。貼り間違えてもはがせるので、助かります。のりのドットが紙に透けるので、若干見た目が気になるという人も。(8.4㎜幅x16m 定価400円 税抜 2017年12現在・詰替えあり)
メルマガ読者さんから使いやすいと評判ののりをあと3つ紹介します♪
3.スティックのり プラスさん スムーズプリット
とても滑らかなのりづけで、力が要りません。本当にスムーズです。そしてダマができにくい。柔らかいのりなので、怪力の人(私のような)はダマを作ってしまう可能性あり。水分多めなので、塗ったすぐは、ひかりとり紙がしっとりふにゃふにゃします(乾けば大丈夫)。貼り直しは難しいです。100均で売っていることがあり、手に入りやすいとう情報あり。(直径18㎜ 10g 120円税抜き/2017年12月現在)
4.スティックのり トンボ鉛筆さん 消えいろPITほそみ
修正ペンのような見た目です。でも、フタを開けると細いのり。細かいところがとても塗りやすいです。のりは青色です。のりを塗った場所に色がつくので、分かりやすい!そして、乾くと透明になる!もちろん、ダマもできにくい。仕上がりにこだわりたいベテランさん向け。(2.2g 直径約7.5㎝ 定価150円税抜き/2017年12月現在 詰替えあり)
5.スティックのり ヤマトさん カラーグルースティック
蛍光ペンのような見た目です。フタを開けると細いのり。細かいところがとても塗りやすいです。のりは黄色です。のりを塗った場所に色がつくので、分かりやすい!そして、乾くと透明になる!もちろん、ダマもできにくい。結構強粘着で、消えいろPITほそみより貼り直しが難しい印象。のりも消えいろPITより少し柔らかめ。室温でのりの硬さに差がでる模様。季節により塗り心地が違うと、うっとりがみ折り師より情報あり。仕上がりにこだわりたいベテランさん向け。(2.2g 直径約7.8㎜ 150円税抜/2017年12月現在 詰替えあり)
以上、ひかりとり紙のご紹介でした。こうした情報はメルマガの方が速くて詳しいです。ひかりとり紙にトリコになってしまったら、すぐにメルマガ登録を!1500名以上の読者さんから届くメッセージや口コミ、裏技をお届けしています♪
中村 香代
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