透かし折り紙と折り図の選び方
もともとヨーロッパから伝わった透かし折り紙あそび。うっとりがみでは日本の四季に合わせたモチーフを考案し、紹介しています。
作品のほとんどは伝統的なスタイルになぞらえています。つまり、1枚の半透明の折り紙でパーツを折り、複数枚を円形に貼り合わせて仕上げる方法です。
折り模様が重なることで、色の濃淡ができ、万華鏡のような幾何学模様が楽しめます。
この記事では、そのために欠かせない「折り紙と折り図」について解説します。
透かし折り紙について
うっとりがみでは、「透かし折り紙」を半透明の折り紙の総称として使っています。
半透明の折り紙は各メーカーから発売されており、サイズや色、厚み、さわり心地、折り心地はまったく違います。結論から言うと、透けていれば何でもOK。あなたに合ったものを選んでください。
日本では、海外から輸入された伝統的な紙も手に入ります。「トランスパレントペーパー」という名前で各メーカーのものが出ています。Amazonなどで入手が可能です。
最近では国内産のものも登場しています。たとえば、吉田印刷所さんのブランド「そ・か・な」のグラシンペーパー。パリっとしていてシャリ感があり、色が鮮やかだし、グラデーションや柄もあって折る楽しみを何倍にもしてくれます。
また、100均でも透け感のある紙が販売されています。折り紙専用品ではないので、若干厚めで折るのに力が必要になります。手軽に入手できるのと、柄を選べる楽しさがあるのがいいですね。
透けていればなんでもいいので、トレーシングペーパーを好きな大きさにカットして使ってもよいです。
いろいろ試して、あなたにピッタリの紙を見つけてください。透かし折り紙研究部のメンバーたちは表現したいこと、飾りの目的などに合わせて数種類の紙を自由に使い分けてます。
うっとりがみでは、株式会社クラサワ製の透かし折り紙「ひかりとり紙®」4ラインナップをご紹介しています(商品企画に私がコラボさせてもらいました)。うっとりがみのショップから購入可能です。以下、ひかりとり紙について解説します。
株式会社クラサワ「ひかりとり紙®」4ラインナップ
ひかりとり紙は7.5cm角と15cm角の2種類。大きさと色の組み合わせで4商品から選ぶことができます。
色は全部で16色。商品により、7色入りだったり、9色だったりします。
フワっとやわらかい触り心地が特徴。透け感が出やすいので、折り模様を楽しみやすいです。他メーカーのものに比べるとシャリ感がないので、人によっては物足りなさや頼りなさ(やぶれるかも、と心配になったり)を感じるかもしれません。反対にシャリ感の強い紙のようにおりすじが残らないので、仕上がりがキレイに見えます。
やさしい触り心地と色がひかりとり紙のよいところです。
株式会社クラサワ製 ひかりとり紙®
① (左上)スターターキット「暮らしを飾るひかりとり紙」7.5cm角7色/15cm角7色アソート
(折り方ブックレットつき)
② (右上)7.5cm角 9色 単色100枚入り ひかりとり紙(折り図つき)
③(左下)7.5cm角 うっとりがみ限定7色(折り図なし)
④ (右下)15cm角 9色 単色50枚入り ひかりとり紙(折り図つき)
① お試しはスターターキット「暮らしを飾る ひかりとり紙」がオススメ
うっとりがみの折り方6種類が掲載されているブックレット折り図つきのセット。
セットに入っているのは7色のひかりとり紙。15cm角7色56枚(各色8枚)、7.5cm角7色112枚(各色16枚)入りです。
作品を折るのは7.5cmがオススメ。作品のできあがりサイズは直径15cm前後です(作品によって変わります)。
15cm角は小さいお子さんと遊ぶときや、ミニランプのシェード、貼り絵などにも使えます。
② がっつり折るなら、7.5cm角 9色(単色/100枚入り)ひかりとり紙(折り図つき)
7.5cm角9色 単色100枚入りです。
スターターキットで慣れてきて、「もっと折りたい!」となったときにオススメ。9色まとめて買ってもよし、好きな色、足りない色だけを買うのもよし。
1色に1つのモチーフ折り図つき。
③ 7.5cm角 うっとりがみ限定7色セット(折り図なし)
うっとりがみ限定販売のひかりとり紙7色セット。パステル調5色とシック系2色の大人っぽい色の組み合わせです。セット売りのみ。
各色100枚入り、折り図はついていません。
1袋に2色入っているので、少し注意して取り出してくださいね。
折ったときの色イメージです(折り図はついていません)。
7.5cmは通常のひかりとり紙9色+限定7色で16色そろいます。16枚パーツの作品を1色ずつ使うとレインボーカラーの作品ができあがります。
④ 親子で楽しむなら、15cm角 9色 単色100枚入り ひかりとり紙(折り図つき)
15cm角9色 各色50枚入りです。
7.5cm角は小さくてまだ難しいな、というときにおすすめ。お子さんに親しみいやすい作品ができあがる折り図を同封しています。
15cm角で折るので、仕上がりサイズはかなり大きめ。窓に貼るときの参考にざっくりの大きさを伝えておきます。
おしろ 21x26
おうち 22x11.2
おはなしテント 10.5x13.3
ほっきょくせい 26x26
ほうきぼし 12.5x20
ポプラの木 14.2x10.5
おひさま 34x34
あおば 21x21
たんぽぽ 24.5x24.5
15cm角は親子で楽しめることがコンセプト。折った作品をお話の世界で楽しめるよう、小話絵本つきです。「きんようびのよるのひみつ」(中村香代・作)
1話(読み聞かせ約8分)が上・中・下の3部に分かれて入っています。窓を絵本のようにして楽しんでください。
上巻:しろ・ぴんく・きみどり
中巻:あか・みず・ほっきょくせい
下巻:だいだい・みどり・たんぽぽ
折り図について
うっとりがみでは、ブログにたくさんの折り方を掲載しています。それだけでも飽きずに楽しめるようにしてあります。
さらに、ひかりとり紙を購入すると、全商品で18作品の折り図が揃います。
それでもまだまだ、もっと楽しみたいというツワモノの方。うっとりがみの折り図全6冊85作品をお楽しみください。
①【書籍/Kindle】講談社 「透かしてうっとり 光の折り紙」
2022年9月にうっとりがみ透かし折り紙研究部の仲間たちと商業出版しました。
四季をテーマに30作品掲載。すべての作品に動画がついています。書店で取り寄せてもらったり、Amazonなどで購入も可能。電子書籍はKindleで取り扱いがあります。
30作品を並べるとこんな感じです。キラキラ感満載の作品が揃っています。
うっとりがみのネットショップでも取り扱いがありますので、折り紙と一緒にご購入いただくことも可能です。
② 【ペーパーバック/Kindle】「星と雪」
2021年にうっとりがみ透かし折り紙研究部の仲間たちと自主制作した冊子。現在はAmazonで印刷されたペイパービューもしくはKindleで入手できます。
クリスマス向けに星と雪をテーマにしています。15作品+7アレンジ作品の掲載。A4で大きく見やすいです。全作品動画つき。動画は自主制作のため、講談社のようなプロっぽい仕上りではありません。ご了承ください。
③ 【Kindle】ひかりあそび いろあそび
2018年〜2019年にうっとりがみが自主制作した冊子。四季の春・夏・秋・冬版で各10作品ずつの掲載です。現在はKindeのみの取り扱いです。
④ PDFダウンロード折り図(サクラ版2冊、クリスマス版)
85作品でもまだまだ足りないという方。まだ、あります笑
サクラの折り方(一部、ブログにあり)2冊、クリスマスワークショップ用(ブログの作品を折り図にしたもの)1冊です。
こちらはうっとりがみのネットショップで購入することができます。
こちらは、印刷の冊子をまだ作れなかった初期のころ、お手製で作成したPDF折り図です。(ダウンロードですので、ご自身で取得、印刷してください。配送はありません。)
※ダウンロードしたデータの再配布(誰かにデータごと渡す)、転載、改変(どこかに折り図を公開したり、一部を変更して使用する)はご遠慮ください。個人使用を目的としたものです。
以上、透かし折り紙と折り図の選び方でした。楽しんでください。