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先日、雛の吊るし飾り風のサクラのお飾りを公開しました。伊豆の吊るし雛を見て、アレンジしたものです。
日本には吊るし雛ゆかりの地が3か所あります。山形の酒田(「傘福」と呼ばれている)、静岡県の伊豆稲取(雛のつるし飾り)、福岡の柳川(さげもん)です。呼び名も飾りの雰囲気も違います。
前から吊るし雛がとっても気になっていて、本物を見てみたいと思っていました。おりがみサンキャッチャーのインスピレーションにもなりそうだから。
そこで、3月3日のお雛祭りの日、葉山から近い伊豆稲取の雛の吊るし飾り祭りを見に行ってきたのです♪
稲取は伊東と下田の間にあります。稲取温泉と金目鯛で有名な観光地ですね。
稲取の町。相模湾の向こうに伊豆諸島が見えます。
ちょうど、河津桜が満開でした! 綺麗(^▽^)/
河津町からすぐの稲取にもたくさんの河津桜が。
ソメイヨシノよりも濃いピンク色で、花期が1ヶ月と長く楽しめます。
さて、吊るし雛です。吊るし雛は会場がいくつかあります。今回は3か所を訪ねてきました。
1.雛の館『むかい庵』
こちらは、海沿いにある「雛の館『むかい庵』」。お雛様のあでやかさと、吊るし雛の繊細な感じが何とも美しいのでした。お雛様は江戸時代のものから昭和のものまであり、雰囲気が違っていて面白いです。
吊るし雛には、小さな布で作られてたくさんの飾りがついています。吊るし雛は江戸時代に始まったようですが、お雛人形が高価で手に入れられない庶民は布の切れ端を持ち寄って、女の子のために飾りを縫い、飾っていたようです。願い事や縁起ものをそのまま飾りにしていて、女の子の成長を願う家族の気持ちがダイレクトに伝わってくるのが、なんともほっこりさせられます♡
「うちは男の子ばかりだから、ひな祭りは関係がないわ・・・」という声も聞こえてきそうですが(うちもそうです(^^;)、こんなのもありましたよ。兜バージョン。素敵!これは新しい発見♪♪
飾りの笠が緑と白です。また、飾り物も鯉のぼりをはじめ、お雛祭りとはモチーフや色使いが違いました。これはかなり楽しいですね。見ていてワクワクしてしまいました。
むかい庵のお土産売場に男の子バージョンの笠が売っていたので、ゲット。これで子どもの日にお飾りを作ってみようかな~
2.素戔嗚(スサノオ)神社の雛段飾り
むかい庵から歩いてすぐです。神社までの階段がそのまま雛段になっており、なんとも見ごたえがありました。美しいです。
こちら↓ は上から見たところ。下の鳥居がずいぶん小さく見えます。山にある神社なので、高さが結構ありますよ。向こうには海が見えます。
このお雛様は毎日仕舞って、翌日飾るそうですよ。ひえ~っと思いますが、外ですしね。出しっぱなしというわけにはいかないようですね。そりゃそうか。
雛段を見ていたら、ガサガサと木の上から音が。野生のおサルさんの群れが大移動中でした。写真真ん中あたりにジャンプしているおサルさん。一緒にいた次男は野生のおサルさんをみたのが初めてだったので、大興奮。お雛様より、おサルさんって感じ(笑)
3.文化公園雛の館
向い庵から車で5分くらいでしょうか。文化公園の雛の館です。こちらはとにかく数や大きさ、豪華さで勝負!という感じで、とにかくゴージャスで圧倒されてしまいます。
他の吊るし雛「さげもん」「傘福」の展示もあり、3つの吊るし雛の違いを見ることもできました。
他にももっと素敵な画像がたくさんあるのですが、ネタばれするので、このくらいにしておきます。
以上、簡単に3か所のレポートと河津桜のご紹介でした。やはり足を運んで五感で感じとることができると、いろいろなインスピレーションが湧いてきます!これからのおりがみサンキャッチャーに活かせそうでした♪
さいごに、名物金目鯛のごちそうをちらりと♪ 稲取へ行ったら、金目鯛をお忘れなく。
※写真は徳造丸 魚庵さんでいただいたお食事です。

中村 香代

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